日時 | 2010年12月8日(水)18:00~20:30 |
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場所 | 株式会社ソリトンシステムズ(7階)(新宿御苑前) |
参加者 | 48名 |
テーマ | 「Creative Cityってどんな街?」 |
司会 | 原岡和生(俯瞰工学研究所) |
運営 | 俯瞰工学研究所、クリエイティブ・シティ・コンソーシアム幹事メンバー |
記録 | 俯瞰工学研究所 |
※前回と同様、受付にてシナジーメディアのハニタッチを設置。来場者にタッチコミュニケーションを行ってもらった。
司会より: OpenLabを進化させていきたいと思います。思いついたアイディアをポストイットに書いてください。リラックスした雰囲気で参加ください。
(株)ソリトンシステムズ 会社紹介:中村氏
会員企業である(株)ソリトンシステムズ様に本日の会場提供を頂いた同社の中村氏に会社紹介のプレゼンテーション頂いた。500名近い社員、設立30年の会社です。現在、ネットワークセキュリティ関係の事業がメインです。製品開発、ソリューション提供などです。
「Creative Cityが目指すところとは」 松島副会長(俯瞰工学研究所長)
コンソーシアムのことはまだ内容がはっきりと決まっていません。名称も変わる可能性があります。そこでコンソーシアムについて自分が日々よく言っていることをまとめてみました。丸の内、大手町、銀座を越えた街を作ることだと考えます。そこに住む人、コミュニティ、活動がクリエイティブな街です。「新しい街のモデルを作りたい」「住みたい、働きたいという街」。街を作るためにビジネス/ソーシャル・イノベーション、地域戦略の議論が必要と思います。拡張現実技術、高精度GPSを活用した近未来都市の社会実験をやっていきたいと思います。だからこそ、非定形、不規則発言が必要です。その結果として人々がクリエイティブになっていきます。
議論
- 不規則発言を誘引するイベントを設定するメソッドはあるのでしょうか?
- メソッドに頼るのではなく、意見を言おうという姿勢が必要。日本人にはクリエイティブさが足りないですから。
- 司会:本日初参加してくれました凛の会の方はご意見ありませんか?
- 無料の無線LANがその場にあるといいと思う。今日はじめて参加したので「凛の会」というコミュニティを紹介します。理系の女子学生は男子学生に比べて人数が少ないため大学の枠をこえて理系女子を縦横につなげて活動しています。フリーペーパーやWebコミュニティを行っています。
- 二子玉川に行ったことはありますか?
- あまり行ったことはなく、気軽に立ち寄れるような街であってほしいです。
- 司会:どんな街が好きですか?
- 都内東部に住んでいましたが、木の建築物やちょっとした野花があります。自然に囲まれることがクリエイティブにつながると思います。
- 出身が兵庫県になりますが、地域のコミュニケーションがとても多いです。それに比べて東京では人とのかかわりが少ないです。便利さとのバランスを考えると難しいのかもしれないです。自然との共生も必要と思います。
講演「人の思いが拠点を作り、広がっていくような場を」
PREMA9代表取締役 有島政彦氏
オープンラボの第1回はどのように行われたかは存じ上げないため、以前、私がプロデュースから運営まで関わりました「LIFE CREATION SPACE OVE」という自転車パーツメーカーとのコラボレーションプロジェクトにつきましてお話しいたします。(O:opportunity V:value E:ease)まず「OVE」では、「場をつくる」ということでリアルな場所を拠点化し、「渦をつくる」ということで実際の体験機会を提案しています。いくつかの事例が下記のような機会創出です。当初は男性を想定していましたが、実際に参加したのは女性の方が多かったですね。分かったことは、女性にはまずはやってみよう、自分にフィットすれば取り入れよう、という思いと実行力があり、男性は新たなライフスタイルにトライすることに極めて慎重であり、少々身構えてしまうということです。
機会創出の事例
- 散走(散歩のように気ままに自転車で街を探索する)
- ベジマニア倶楽部(田畑を耕し、田植えをし、野菜やお米を作るところから関わり、調理して食べる)
- にっぽぽん倶楽部(日本文化を気軽に気楽に体験する)
- 夢倶楽部(様々な夢を発表しあい共創しあう)
- 地域密着(地元の任意団体や季節イベントと共創しあう)
「OVE」での取り組みは、こういった機会創出から得たノウハウを、世界のエンドユーザー開拓へ広げていくという考えです。
二子玉川VOTREX(渦)
今回の二子玉川のプロジェクトにおきましても時代感度にフィットした「心地よい渦を創っていく」という視点が必要のように感じています。その「渦」がコア・バリューとなって様々なプロジェクトやコンテンツを生み出し、参加者の共鳴と、次なる機会への期待感創出へとリンクし続けていく、そんなイメージをもっています。
「Creative Cityってどんな街?」
<嗜好性のある街>=その場へ訪れることがライフスタイルの一部となり、なくてはならない時間となっていくこと。
<集う人々の思いが拠点として育つ街>=人生にとって必要な価値創造(ライフバリュー)ができうる場であること。
<リアリティーとファンタジーのあいだごとのある街>=「リアリティー」とは、便利さとラッキーの体感のことであり、「ファンタジー」とは感嘆、歓喜、感動のこと。
議論
- Q:嗜好性は個人によるのでバラバラになるのでは?
- A:嗜好性の捉え方を個人的なものとして捉えず、食材と調理方法によって感嘆する味覚となるように、ある人の嗜好性は、他の人々をインスパイヤするヒントヘと変換されるはずです。
- (本日初参加のアグリライフクラブ様より簡単な会社紹介。エンターテイメント農業をテーマとしています。これらを踏まえ)体験農園が二子玉川でもできたらいいと思います。玉川という自然風景のある街だからです。米国にアスペンという街がありますが、普通の街なのですが有名なアーティストが集っています。
「カタリストフロア企画案」:鳥居氏(コクヨ)
案の段階ではありますが、現状の案を簡単にご紹介します。
皆さまのご意見もお待ちしております。
<休憩中> 飲み物でリラックスを。
オープン・プレゼンテーション
1.エネルギーの変化とともに: 斎藤先生(慶應大学)
人類のエネルギー消費率は12.5~18TW(テラワット)、植物全体の10~15%と、とてつもなく大量です。これは右肩上がりの経済を前提としています。
石油ピークに代表される資源・エネルギー問題と様々な環境問題の板挟みになっている今、その前提は続かず、この先も人類が生き延びるためには、変化に応じた生活スタイルを考えていくべきと思います。具体的には、都市はひとり当たり1.4kW(電力以外を含むすべてのエネルギー消費率)で生活できる環境を作るべきでしょう。
議論
- 最近の若い人のようにものを買わず家でインターネットを使うのはエネルギー消費が少ないといえるのでしょうか?
- インターネット自体もエネルギーを消費しますが、エネルギー効率を高める 努力はしています。若い人がものを買わないのは、環境の変化に前適応していると言えるのではないでしょうか。
2.測位衛星技術について:石井氏(測位衛星技術)
3分なのではしょりながら説明します。世界で100の衛星の打ち上げが完了すると、数十センチの精度で位置測定ができると推測されています。衛星による位置測定は、「屋外」しかできないというのが常識でしたが、JAXAとの研究により屋内でのGPS測位の技術が開発されました。IMESという方式ですが、米国GPSから地上衛星として衛星番号が正式に割り当てられ、日本発の世界標準技術として普及を目指しています。
引き続いて
3.「屋内Twitterマップ」デモ:高橋氏(インディゴ)
経産省のG空間プロジェクトで実証実験を行った「屋内Twitterマップ」をデモします。二次元のイラスト平面図(フロアマップ)を重ねることで三次元空間モデルを構築し、実空間でのTwitterのツブヤキをリアルタイムに当該モデル上にマッシュアップすることで、4次元コンテンツ(x,y,z,t)を実現しました。これにより、屋内空間での賑わいやアテンションの推移等を、時間軸に沿ってグラフ表示等で可視化することが可能になりました。
議論
- このコンソーシアムのハッシュタグを決めて発信するというのがいいのではないでしょうか。
- いいですね。今日は、いい話を聞いた、でおわらないようにしましょう。
そして懇親会へ
乾杯
<お料理:Calvaさま(カフェカルバ広尾)>
中締め
*20:30懇親会散会、21:10片づけ終了