1.「感性判定技術とは」
これまで、人の目が何処を見ているかを計測表示する技術は存在していた。一方、人が対象物を興味・関心を持って注目「情動反応」 している時は、無意識に瞳孔径が拡大することも50年前から明らかになっていたが、それを正確に計測・解析する技術がなかった。
最近の計測技術とコンピュータによる解析技術を駆使することで、瞳孔径を正確に計測・解析することができるようになり、人が何処を見て、どの程度注目して見ているかを数値化できるようになった。
これと同期して被験者の顔の表情変化を計測・解析することにより、被験者の視認対象に対する「感情反応」を把握できるようになった。
被験者の視認対象に対するこれらの情動反応と感情反応を合わせて把握できることにより、人の見ている対象に対する反応を把握できることになり、テレビ、映画、Webページ、デザイン等々、被験者の視認対象の評価がきめ細かくできるようになり、幅広い応用が可能となる。
2.「技術の応用範囲例」
・映画予告編、CMの評価(映像のどこを見て、どのような感情反応かを判定)
・音、音楽の情感反応評価
・雑誌・新聞などの反応評価(見出し・広告など)
・商品、パッケージの比較評価
・労働安全評価(注目すべきところに注目しているか、刺激を感じているかを評価。
適用例:自動車運転、シミュレータ操作、工場での機械操作)
・テレビ電話を利用した相性、適正診断評価
・味覚、臭覚、刺激への反応評価
・都市空間などの景観分析
・交通機関施設の導線分析
・その他(心療内科、捜査支援、ゲーム、ロボットなど)
3.「本プロジェクトの目的」
感性分析による新たなリサーチシステムの可能性を、二子玉川にてテストする。
二子玉川マダムの感性を計測してレポート公表する「Futako Emotion Ranking」の実証実験を行う。
4.当面の活動
二子玉川マダムのパネルによる「二子玉川感性10人会」を募集・組織し、映画予告、テレビCM、各種商品(化粧品、飲料、車etc)の感性計測、解析を実施。二子玉川発の感性レポートのWeb発表、解析データの電子出版を実施する。
人の反応がどのように測れるのかの「人の感性~嘘と本当~」セミナー(一般参加者可能)を実施する。