慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科主催
フロンティアプロジェクトマネジメント ワークショップ
「暮らしをまもる、宇宙をまもる 〜交通・エネルギー・宇宙の未来を考える〜」
21世紀の日本に生きる私たちの暮らしは、科学的知見と技術によって構築された、大規模かつ複雑な様々なインフラによって支えられています。例えば、鉄道や原子力発電などです。
しかし、それらは、利便さの裏に、脱線事故や放射能汚染といった重大な危険性をはらんでいます。2005年4月25日に発生した福知山線脱線事故では107名が死亡、2011年3月11日に発生した福島原発事故では大量の放射性物質が放出され、現在も半径20km圏内への立ち入りが規制されています(2012年1月現在)。
また、地球観測、通信・放送、測位といった重要なインフラの一端を担う宇宙開発においても、宇宙ゴミの問題をはじめとした様々なリスクが懸念されています。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下、SDM研究科)の講義のひとつである「フロンティアプロジェクトマネジメント概論」では、東日本大震災に代表される低頻度大規模災害や、「はやぶさ」小惑星探査プロジェクトに代表されるやり直しのきかないプロジェクトを題材に、「未知未踏」に挑むプロジェクトを進める際のリスクについて、徹底的に考察してきました。既存のマネジメント方法が通用しない領域に挑戦するには、自然や歴史に学び、過去の成功例・失敗例を横断的に俯瞰しながら、いわゆる「想定外」をいかにリアルに想定しておけるかが肝要です。
今回のワークショップでは、専門家の方々や参加者の皆さまと一緒に、交通・エネルギー・宇宙開発の「未知未踏」に関する議論を通じて、現代社会の利便を享受する上で日常に潜むリスクを分野横断的に考えていきます。そこから得られる知見を共有することで、今後リスクと共存していくために必要な視点を補い合うことを目的とします。
SDM研究科所属の学生のプレゼンテーションを切り口に、専門家のパネルディスカッション、皆さまとのワークショップの三部構成で、日常の裏に潜むリスクに斬り込んでいきます。
↓ポスター・講演者プロフィールはこちら
http://aislab.sdm.keio.ac.jp/Keio_FPM_WS.pdf
■ 日時 1月29日(日) 13:00〜17:00
■ 場所 カタリストBA
世田谷区玉川2−21−2 二子玉川ライズ・オフィス8階
■ 参加費 無料
■ 定員 50名(先着順とさせていただきます)
■ プログラム
13:00 開会挨拶 SDM研究科准教授 神武直彦
13:10 過去・現在・未来における「未知未踏」の事例分析 (SDM研究科 学生発表)
・ 鉄道に学ぶ、過去のリスク
・ 原子力発電に学ぶ、現在のリスク
・ 宇宙開発に学ぶ、未来のリスク
・安全保障・防衛に学ぶ、リスクへの対処法
13:25 これからの「未知未踏」とそのリスク(パネルディスカッション)
・ 鉄道:東京急行電鉄株式会社 事業戦略室国際部企画担当 山下有一 氏
・ エネルギー:株式会社ナノオプトニクス・エナジー代表取締役社長 藤原洋氏
・ エネルギー:日揮株式会社経営戦略室 近松伸康氏
・ 宇宙開発:SDM研究科特別招聘准教授 矢野創
14:15 望むべき未来、今できることを考える(グループディスカッション)
15:30 ワークショップ成果報告
※ 学生発表とパネルディスカッションはUstreamにて中継予定
■お申込
http://kokucheese.com/event/index/24776/
より、お申し込み下さい。
■ お問い合わせ
■ 主催:慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科