クリエイティブ・シティ・コンソーシアムの2013年度の新たな活動として、未来の商品・サービスにつながるシーズ・ニーズ・アイデア(プラチナエッグ)を見つける活動「プラチナエッグ・ハンティング」セミナーを9月12日(木)17時より開催しました。本活動は、神武氏(慶応義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科准教授)がナビゲーターとなって全4回のセミナーを開催する予定で、今回はその第1回セミナーでした。第1回の参加者は41名でした。
第1回は「クリエイティブの現場」をテーマに、講師として石黒氏(石黒猛事務所)をお招きし、アイデアの発想法及び事例の紹介、その後に受講者によるアイデア発想法の有効性とその体験をしていただきました。
■ セミナー
セミナーでは、石黒氏に90分程度でアイデアの発想法や米IDEO時代の事例についてお話しいただきました。
デザイン的思考にあたっては、よく観察して本質をつかむこと、鳥目線と虫目線(俯瞰と詳細)で見ること、絵や形で表現すること、が重要なキーワードであることや、Observation、Brainstorming、Rapid Prototypingといったデザインプロセスについてご説明いただきました。さらに、事例紹介として、石黒氏がかつて在籍した米IDEOにおけるショッピングカートのデザイン過程等をご紹介いただきました。
■ アイデア発想体験
アイデア発想体験にあたっては、事前に「15年後の未来に主流となりそうな新しい人、ライフスタイル、新しい美意識の兆しを現代生活の中から切り取る」をテーマに数枚の写真を受講者の方々に持参していただきました。また、受講者を7グループに分けました。
さて、本日の発想体験のテーマは「15年後のガムのかたち」でした。まずは、それぞれが持ち寄った写真を観察・分析し、15年後の日本や生活の妄想、グループ内での共有を行いました。
ここから、実際にガムを使って、「15年後のガム」を実際に製作していただきました。製作にあたっては、必要に応じて着色やデコレーションをしていただくため、マジックやシール、折り紙、ケーキ用のデコレーション等さまざまな素材も用意されました。
約1時間をかけて、各自思い思いの「15年後のガムのかたち」を製作し、グループ内でコンセプトの共有を行いました。いずれもよく考えられたオリジナリティあふれる作品ばかりであり、製作者による説明が加わることで、その作品の意味の理解を深めることができましたと思います。
最後に、各グループの「代表作」を決定していただき、それぞれのグループの成果発表を行いました。各グループで製作した作品の背景やコンセプトを共有することにより、将来の生活のかたち、「ガムのかたち」について、さまざまなインスピレーションを得ることができたと思います。
最後に石黒氏からの総括、Q&Aを行い、第1回目のセミナーは終了しました。
※第2回以降の予定はこちらをご覧ください。
【9/12・10/4・10/23・11/14】 プラチナエッグ・ハンティング・セミナー(コンソーシアム・慶應SDM共催)を開講
以上