未来の商品・サービスにつながるシーズ・ニーズ・アイデア(プラチナエッグ)を見つける活動「プラチナエッグ・ハンティング」の第2回セミナーを10月4日の17時より開催いたしました。本活動は、神武氏(慶応義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科准教授)がナビゲーターとなり、約3週間おきに全4回のセミナーを開催する予定です。今回の参加者は42名でした。
第2回では「アイデアを発想する。システム×デザイン思考での発想法」をテーマに、講師として慶応義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科委員長 前野隆司教授をお招きし、確実な社会のニーズの理解から斬新な発想やアイデアを生み出すデザイン思考の発想法について、ブレインストーミングについての講義とワークショップを行っていただきました。
ワークショップの様子
【講義】
講義では、前野教授にシステム×デザイン思考として、イノベーションを創り出すデザイン思考とは何か、またそれを日本人が効果的に用いるにはどうすべきか、ということについて90分程度でお話をいただきました。
デザイン思考は、もともと個人主義である米英において、協調性を持って働くためにどうしたらいいかという問題意識で生まれた考え方であり、そこで日本人がデザイン思考を行う上では、日本人の気質に合わせ、本来のデザイン思考よりもシステマティックに行った方がよいアイデアが生まれるのではないかと教えていただきました。
【ワークショップ】
デザイン思考を構成する3要素である①Observation ②Prototyping ③Brainstorming のうち、第1回で①②について学んだため、今回は③ブレインストーミングに着目して、よりよいアイデアを引き出すためのシステム思考的なメソッドについて、ワークショップによる実践をしつつ解説いただきました。
今回のテーマは「15年後の幸せな社会」。受講者を7チームに分け、まずはそれぞれのチームでブレインストーミングをします。
講義いただいた「正しいブレインストーミング」の方法に基づいて、出せる限りのアイデアを出していきます。
次に、出てきたアイデアをよりイノベイティブな発想に転換させるための「構造シフト発想法」を実践しました。まず、似たグループでまとめる(親和図法)、2軸で切ってプロットするなどの方法を用いて、出てきたアイデアを構造化します。
そして、その構造をシフトさせる、すなわち位置づけをずらしていくことで、新しい発想を出していきます。
この方法を用いて自分たちの出したアイデアに違う属性を持たせようとすることで、それまで考えもつかなかったような面白いアイデアがたくさん出てきました。
最後に各グループで発表を行い、それぞれのグループで出たユニークなアイデアを共有しました。
最後に前野教授より講評と質疑応答をして、第2回セミナーは終了となりました。
★第2回のセミナーで利用したスライドは 20131004プラチナエッグハンティングセミナー#2.pdf をご参照ください。
※ 第3回以降の予定(詳細)はこちらをご覧ください。
第3回:10/23(水)17:00~
第4回:11/14(木)17:00~
以上