2018.06.15

【3月1日】 2017年度クリエイティブミーティングを開催しました。

クリエイティブミーティング開催レポート

2018年3月1日(木) iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川 ライズで2017年度クリエイティブミーティングを記載しました。

【開催概要】

日 時 2018年3月1日(木) 13:00〜18:00
会 場 iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川 ライズ
テーマ SDGs
共 済 一般社団法人Japan Innovation Network
プログラム ■ 講演
一般社団法人Japan Innovation Network専務理事 西口尚宏氏

パネルディスカッションI
「SDGsについて考える」


西口 尚宏氏
一般社団法人Japan Innovation Network専務理事
クリエイティブ・シティ・コンソーシアム アドバイザリーボード ※ファシリテーター

保田由布子氏
国連開発計画(UNDP) 駐日代表事務所 渉外・広報官

田中 里沙 氏
事業構想大学院大学 学長・教授

藤崎 壮吾 氏
富士通株式会社 環境・CSR本部CSR・SD戦略統括部長

パネルディスカッションII
「多摩川流域およびプラチナトライアングルにおけるSDGs」


中村 秀治 氏
株式会社三菱総合研究所 営業本部長  ※ファシリテーター

保坂 展人 氏
世田谷区長

三浦 淳 氏
川崎市 副市長

平松 宏城 氏
株式会社 ヴォンエルフ 代表取締役

水谷 衣里 氏
株式会社 風とつばさ 代表取締役

■ 懇親会

SDGs達成に向けた関心が、企業・行政・自治体・各種団体だけでなく、個人レベルでも高まりをみせています。そこで、本年度のクリエイティブミーティングは、クリエイティブ・シティ・コンソーシアムおよび会員の皆様の活動に役立てるべく、SDGsをテーマに取り上げ、基本知識、国際的な潮流、日本国内の現況を理解するとともに、具体的な取り組みのあり方や課題などについて意見交換を行いました。

SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標
SDGs(持続可能な開発目標)2030アジェンダ
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

【レポート】

1.講演 一般社団法人Japan Innovation Network専務理事 西口尚宏氏

「SDGsはイノベーションのチャンス」

SDGsというのはイノベーションの機会ということです。イノベーションはそもそも試行錯誤する仕事です。一方で、イノベーションを殺す活動もふつうにあります。試行錯誤の真逆は、『前例主義』と『現状維持』。前例でいいと思えば試行錯誤はしませんし、現状維持でいいと思えば試行錯誤はしません。また、イノベーションというと飛び地の新規事業や、何かアイデアと思う方がいますが、それは間違いで、イノベーションというのは本業の革新、特に本業のビジネスモデルの革新と新規の事業の二本立てを指しています。

イノベーションはそもそも試行錯誤する仕事、と言いましたが、SDGsを達成しようとする人達は、多分いろいろな試行錯誤をします。うまくいかないこともヤマのようにあるはずですし、失敗の回数も多いと思いますが、そのときに前例主義、現状維持をもって「そんなこと、やめたほうがいいんじゃないの」「何のためにそんなことをやってるの」と何の悪もなく......「何の悪意もなく」というところがポイントなのですが、場合によっては善意すらもって試行錯誤の足を引っ張ってしまう人もいて、これは社会全体でも、組織の中でも、ひょっとしたら家庭の中でも起こり得ることで、これがイノベーションを殺すことになり、試行錯誤をしないということはイノベーションしないこと、試行錯誤を殺すのはまさにここで言う「えせ正義の味方」の人達です。実際に社会にはこのような方々もずいぶんいるわけで、そういう前提でものを考えていかなくてはいけません。

「WHAT・WHEREとHOW」

世の中には2種類のルールがあります。どこに行くのか行かないのか、WHATまたはWHEREというルールと、どうやって行くのか、あるいはどうやって行うのかというHOWです。SDGsのロゴには17のゴールと169のターゲットと、200数十の具体的な指標がありますが、これはWHATまたはWHEREに相当する、ある種ルールで、これは日本も含めて193カ国が2015年に合意した内容です。つまり、SDGsはWHAT・WHEREについては極めて明確にルールが決まっていますが、HOW、どうやって、については何の取り決めもありません。必要なのはSDGsのゴールを基に、ゴールまでの具体的な課題や因果関係を因数分解し、それぞれがどのような役割分担をできるかという総合的なデザインを描き実行すること、さまざまな方々が共通の目標に向かって全体像をデザインする。そして具体的に実行に向けて動いていくことが非常に重要になるのです。

また、特定のSDGsだけを選んで集中するのも正しくありません。17のゴールはお互いに関係しているのです。全体図を見るときに、その全体をつなげて考える考え方をせずに、一つのところだけでやると、文字通り持続的でない、サステイナブルではない可能性があり、そして多くの会社で、まずはCSRの方々がSDGsを見ていらっしゃいますが、CSRの方が担当することは悪いことではもちろんないですが、その結果、事業活動と分断しているとすると、それは本来の姿ではないのではないでしょうか。

参考
Japan Innovation Networkが共同運営するSHIP(SDGs Holistic Innovation Platform)
https://www.sdgs-ship.com/

2.パネルディスカッションI
「SDGsについて考える」

西口先生の講演に続いて、パネルディスカッションⅠには国連開発計画(UNDP) 駐日代表事務所渉外・広報官の保田由布子氏、事業構想大学院大学学長・教授/宣伝会議取締役の田中里沙氏、富士通株式会社環境・CSR本部CSR・SD戦略統括部長の藤崎壮吾氏が登壇し、それぞれの立場から、SDGsについて意見交換をしていただきました。

西口尚宏氏
(一般社団法人Japan Innovation Network専務理事)

田中里沙氏
(事業構想大学院大学学長・教授/宣伝会議取締役)

保田由布子氏
(国連開発計画(UNDP) 駐日代表事務所渉外・広報官)

藤崎壮吾氏
(富士通株式会社環境・CSR本部CSR・SD戦略統括部長)

3.パネルディスカッションII
「多摩川流域およびプラチナトライアングルにおけるSDGs」

2つめのパネルディスカッションでは「多摩川流域およびプラチナトライアングルにおけるSDGs」と題して、株式会社三菱総合研究所営業本部長の中村秀治氏(ファシリテーター)、世田谷区長の保坂展人氏、川崎市副市長の三浦淳氏、株式会社ヴォンエルフ代表取締役の平松宏城氏、株式会社風とつばさ代表取締役の水谷衣里氏の5人にご登壇いただき、地域・まちづくりにおけるSDGsの連携可能性について議論致しました。

保坂展人氏
(世田谷区長)

三浦淳氏
(川崎市副市長)

平松宏城氏
(株式会社ヴォンエルフ代表取締役)

水谷衣里氏
(株式会社風とつばさ代表取締役)

株式会社三菱総合研究所 営業本部長
中村秀治氏(ファシリテーター)

4.懇親会

パネルディスカッション終了後、会場内にて懇親会を行いました。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 CCCデザインカンパニー
上席執行役員 開発本部長 天川氏ご挨拶

西口氏のわかりやすく且つ説得力のある講演と、闊達なパネルディスカッションで、最後の懇親会に至るまで盛況なイベントとなりました。ご登壇いただいた皆様、ご参加いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

なお、講演、パネルディスカッションの詳細は、ウェブメディア「Biz/Zine」セミナーリポートに掲載しておりますので、ご参照ください。

<Biz/Zineセミナーレポート>
Vol.1  SDGsは「現在」と「未来の理想」との差分 ──先行企業と専門家が語る企業での実践
https://bizzine.jp/article/detail/2669

Vol.2 「ないものねだり」から「あるものさがしへ」──街づくりにSDGsを活かす鍵とは?
https://bizzine.jp/article/detail/2670
※閲覧には会員登録が必要です。(無料)

<APPENDIX>
今回セミナーに取り入れたのが「百人会議」「グラフィックレコーディング」の2つの仕掛けです。
セミナーを盛り上げる大変有意義なツールとなりました。

■ グラフィックレコーディング
イラストレーターが会議の中身をリアルタイムにイラストと簡単なテキストで見える化していくもの、進行に沿ってみるみるイラストが完成していきました。
懇親会ではグラフィックレコーディングを見ながら、セミナーの振返りを行い、皆で盛り上がりました。

■ 百人会議
「百人会議」は、カタリストBA会員でもある医師の薬師寺氏が開発したアプリで、参加者の意見をスマホからリアルタイムに吸い上げ、スクリーンに投影、パネラーはコメントをモニターで見ながら応答するという流れで、ディスカッションをインタラクティブにするための有意義なツールとなりました。

百人会議
http://medtech-jp.com/

ご登壇いただいた皆様、ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました!